はじめまして、spokawaです。
スポーツ科学を勉強している大学院生です。
ありがたいことに一番入社したかったadidasに新卒で就かさせていただくことになりました。新卒で入社できた経緯を書いたら、就活生に楽しんでもらえるんじゃないかなと思い立って、この記事を書きます。
同年代に向けて書いたので、フランクに読んでもらえたら嬉しいです。
なぜこの記事を書きたいと思ったのか
新卒の就職活動に疑問だらけだったからです。
真剣に就職活動しなかったからというのも一定あるかもしれませんが
いいところしか言わない企業
配属ガチャによって全然、仕事内容も環境も違うこと
どうしても給与重視、大手重視にどんどんなっていく自分の気持ち
にものすごい違和感が感じたんです。
絶対に「仕事楽しい!!」「平日仕事楽しみだし、土日も楽しい!」って言える大人になりたかったのでこのままではまずいと感じてました。
だから、同じこと感じている学生に、
こんな方法で就職した学生もいるんだよ!
というのを知っていただけたらなと思ってます。
新卒一括採用にもたくさんメリットはあると思いますが、新卒一括採用以外の就職方法もあることを知って
満足のいくファーストキャリアにつけるよう
役立てていただけたら幸いです!

※先に、お伝えしておくとadidasは新卒採用を行っていません。
それでもadidasで働きたいんだ!
将来海外で働きたい!
自由な社風が期待できる外資系がいい!
もともと好きなadidasの商品開発に携わりたい!
でも、、、、新卒採用はないし、どうやったら入れるんだ?やっぱり新卒で入るのは不可能なのか。。。
そんなIMPOSSIBLE IS NOTHING を体現できた方法をお伝えできればと思います。

第一章. スポーツブランドのベンチャーで商品開発の職務経験を得る
まずは、どんな人材が求められているのか知るためにアディダスの募集要項を4,5個読み漁りました。
新卒の求める人物像とは、わけが違い、これまでどんな経験をしてきたのか、どんなソフトスキル&ハードスキルを備えた人が欲しいのかが書かれていました。
一番強く感じたことは、「即戦力がほしい」ということです。
例えば、一番経験が浅くても入れるアシスタントポジションの求める人材がこちら👇(部署はe-com)

– 大学の経済系の学部、、、
– 3年以上のE-com経験、、、、
– E-comの専門知識、、、
– インターナショナルな職場での経験。。。
ただの大学生には、とても厳しすぎる!!
「やっぱりadidasは、天才しかやっぱり入れないのか。。。」とも思いましたが、「いや、こんな完璧な出木杉君なかなかいないだろう」とすぐ開き直りました。
ただ、未経験の僕では相手をしてくれないから、自分が就きたい仕事での職務経験は必須なんだなと感じました。
商品開発職に就きたかったので僕は、プロダクトローンチを行っているベンチャー企業をリストアップし、社長や社員さんのtwitterをかたっぱしからフォローし、、
「商品開発インターンさせてください!!」
といったようなdmを送りまくりました。
送るときは、なんて思われるか気が気じゃなかったです。
見ず知らずの学生が急にいち企業を率いる人に急にdmなんてしてよいのかビビってましたが
本当に皆さん驚くほど丁寧に返信をくださいました。
その中の一社に採用していただき商品開発の仕事を半年間経験することができました。
入社できた今思うことは、
実際のアディダスの採用面接の際に、中途の方と比べると自分の経験の少なさはカバーしきれないけど、商品開発についての自分の意見や思い、将来どんな商品を作っていきたいかを語れるようになったことが役にたったということです。
ある程度、専門用語を理解して自分の言葉で話せると説得力があがり、信頼できるかも!と感じてもらえると思います。
第ニ章. 社員さんとのコネクションを作る
海外のスポーツメーカーに入社したいと思っていたので、海外の学生の就職活動を知ることがなにかヒントになるかもしれない。
そんな、軽い気持ちで暇な時間に海外学生用の就活コラム等を読んでいました。
その中でも印象に残っている言葉が
”It’s not what you know. But who you know.”

「どんな知識を持っているかはさして重要ではない、誰とコネクションを持っているかが重要だ」
という言葉です。日本の新卒採用のように、入社時期の足並みがそろっていない海外の学生は、自分の存在を会社に知ってもらう機会を自分で作る必要があります。
「自分のことを知ってくれている」会社の方がそうでない会社と比べて、はるかに高い確率で雇ってくれます。
また、レファラル採用が盛んな海外ということも影響して、いつも一緒に働いている信頼している、あの人の紹介ならいい人に違いない。というような感情も強く働いているように感じます。
天才でもない限り、実績だけで採用されることはなかなかない。だからこそ、チャンスはコネクションによって導かれるというような意味合いだと解釈しました。
確かに、よく思い出せばインターンした会社にそのまま就職、友達の紹介で転職とかいう話をよく聞きますよね。
ということで、アディダスに就きたい僕は、Linkedinでアディダスの人事部の方を検索してリストアップし、社員さんをかたっぱしからフォロー申請。
「アディダスでのワークスタイル、カルチャー教えてください。インターンのチャンスがあればぜひ働かせてください!!」
といったようなメッセージを送りまくりました。その中の数名からメッセージをいただき、お話するまではいかないものの Linkedinで質問にこたえていただける関係までになりました。
ゆくゆくここで、築くことのできた人事とのコネクションから思いもよらぬ方法で入社のチャンスをいただくことになるのです。。。
第三章. 無謀すぎるSenior Manager(部長)への応募
インターンや学業と並行して海外のインターンの募集に応募していましたが毎回書類選考落ち、プロに書類を添削してもらっても書類選考落ち、面接にすらたどり着けませんでした。
日本では武器になる学歴も、海外に出てしまえば「どこその大学?」程度。特にこれまで輝かしい秀でるような実績もない。さらに日本人が海外で働く上で最大の難関は労働ビザの取得が難しいこと。
わざわざ、日本人の大学生採用してくれるほど現実は甘くありませんでした。
そこで、まずは、海外で働くよりも、ビザの壁がない adidas Japan の中途ポジションに応募してみようと考えました。
ただ、新卒採用もなく、募集のあったポジションはSenior Manager (部長クラス)や Manager(課長クラス) といった管理職ばかり。。。

が、、、もう採用してもらう必要はない、自分の存在を知ってもらうための機会だと捉えてSenior Manager(部長クラス)の契約社員ポジションに応募しました。社会人経験0がいきなり部長クラスに応募するって今考えるとかなりカオスですね。。。笑
が、まさかまさかの書類審査通過⇒人事面接通過⇒部署責任者との面接まで進みました。
部署責任者との面接前はもうとにかく、死ぬ気で毎日面接準備、プレゼンテーションの準備をしました。(もしどんな準備、プレゼンテーションを用意したか興味ある方いらしたらnote もう一つ書こうかと思います。ぜひ、コメントください!)
結果、、、初めての英語面接で緊張していた上に、スキルを問われる質問で経験の浅さを指摘され撃沈しました。
結果、不採用でした。
ただ、アディダス本社オフィスの中に入れたこと、商品開発責任者の方とお話しできたこと、自分のパッションを伝えられたことに対してとても気持ちのいい達成感を得ました。
第4章. 転がり込んだチャンス
面接に落ちた連絡を受けた後は、結局、外資系のスポーツメーカーに新卒で入るのは、夢物語なのかと諦めムードにもなりつつありました。
就職活動も行っていなかったため、本当に悩みました。就職先がないかもしれないと本当に不安でした。。。
なんとか、食いつなぐために、UBERをしたり、WEBエンジニアフリーランスをしたりとさまよっているある日、、、奇跡が起きました。
Linkedin経由でアディダス人事の方からメッセージをいただいたのです。
「インターンではないのですが、商品開発部署の派遣社員のポジションに空きがあります。ご興味ありますか?」

本当にこの顔になりました。
本当に本当に驚くと人間この顔になるみたいです。
どうやら、Senior Managerの面接をしてくださった商品開発責任者の社員さんが覚えてくださっていたようで、派遣社員の募集をこれまた僕がLinkedinでお世話になっていた人事さん経由で教えてくださったのです。
もう、内部に入れるなら何でもいい!!
入って実績を作る!
とにかくアピールのチャンスが欲しい!!
即、応募してまた選考プロセスを経て、ついに派遣社員として採用していただくことができました。
内部に入ってから3カ月程度とにかくアピールしまくった結果
派遣社員ではなく、正式に社員として採用していただく運びとなりました。
落ち着いた今、周りの社員さんを見てみると実は、僕と同じように派遣社員から社員に登用された方がちらほらいます。
本当に、
It’s not what you know, but who you know.
なんだなと身をもって知りました。
そんなこんなで転がりこんだチャンスのおかげで新卒でアディダスの社員になれたというお話でした。
長文、最後まで読んでいただけて嬉しいです。
ありがとうございました!
英語のResumeの書き方や、スポーツ業界への就職に関する質問があれば公式ラインから、ぜひ連絡ください。

最後に
就活サイトが提示してくれる、おすすめ企業を調べるのもいいと思うけど、日ごろ町中を歩いていて好奇心がくすぐられた広告、カフェ、商品について企業をググって自分から企業のことを知りに行くようにしたら、働いてみたい会社像が見えてくるかも? by spokawa
自分よりも若い人が一生懸命、夢を追っかけているの見ているとサポートしたい!!って思ってくれる人はがたたくさんいるよ by インターン先社長
You gotta knock the door first. You never know whether their gonna open the door for us, nor do we know what’s waiting on the other side. But unless we knock on the door we can’t go anywhere. by spokawa’s friend Bryan Pena
(まずノックするんだ。ドアの向こうの人がドアを開けてくれるかも、ドアの向こうに何が待ってるかもわからない。でも、ノックしないとどこもいけないから。)by spokawaの友達ブライアン・ぺナ